妄言録
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Author:乃木口正
『妄人社』というサークルで、
小説を書いている乃木口正のブログ。

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再びの金沢(前篇)
一週間経ってしまいましたが、文学フリマ金沢に参加された皆様、
お疲れ様でした。

昨年に引き続いての、人生二度目の金沢でしたが、充実した一泊二日でした。
イベントレポを兼ねて、ちょいと感想を書き残しておきます。

昨年は前夜に夜行バスで向いましたが、今回は家族同行だったので、早朝に家を出て、
新幹線で金沢へ。
バスと違って、体力削られなくていいですが、
トンネルが多いせいでネット環境が悪いのが難点でした。

10時過ぎに会場着。
お隣のスペースの市川さんに挨拶をして、設営開始。
昨年の金沢、福岡に続いての隣接スペースなので、
個人的には「どうも、どうも、今日もよろしくお願いします。」くらいの身近な気持である。
まあ、市川さんがどう思われているかは、分からないが。

11時イベントスタート。
と、いっても、弱小サークルは開始直後は寧ろ暇。
午前中に売り上げが上がれば、それはご祝儀です。
本業で磨き上げた胡散臭い営業スマイルを浮かべて、
「どうぞ、御覧なっていってください。」を連呼していると、
あれ珍しい、午前中にお客様ご来店。
我がサークル『妄人社』の中で一番高額の「死体、」をご購入。
ありがとうございました。

昼過ぎに店番を家族に頼み、昼食兼、トークセッションへ。
トークセッションに参加するには、店内で食事をするには時間が微妙だったので、
デパ地下(?)で、お弁当を購入。
最初、とんかつ弁当も美味しそうだな、と思っていたが、『和幸』であることに気付き、
別のお店へ。結局、鳥そぼろ丼を美味しくいただきました。

トークセッションは大学の講義の初回といった感じでした。
あまりディープな話にはいかず、金沢の地が育んだ三人の作家の略歴紹介。
大学では近代文学も齧っていたので、尾崎紅葉門下の鏡花と秋聲は馴染みもあったが、
室生犀星はてんで覚えがなかった。
せっかくなので、折を見て読んでみたいと思う。

スペースに戻ると、新刊を含め、数冊が売り上げてました。
顔も存じ上げぬ方、ありがとう。
家族に聞くと、狙い撃ちで買いに来てくださった方もいたようで、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ここ一週間ばかり、
ネットで『アフターに呼ばれないので、同人辞める』的な話題が持ち上がっていましたが、
個人的には『自分なんかの本を買ってくれる人間がいる』というだけで、
十二分に同人活動を続けるモチベーションになると思うのだが、他のサークルの方はどうなのか知らん?

2時3時を回ると、全体的にまったり空気になり、両隣と会話。
話題は、昨年と比べてのイベントの盛り上がりについて。
昨年と今年、2回参加している方は、凡そ思ったであろうが、
初回と比べて、2回目はやや盛り上がりに欠ける印象であること。
昨年は、狭い会場スペースに熱が渦巻いているような感覚すらあった。
が、今回はそこまでの熱量を感じたかと言えば、首を傾げざるを得ない。
もちろん、寂しいイベントであったかというと、そんなことは露もない。私は十分楽しかった。
ただ、東京、大阪という大都市を除いての地方文フリ初の2回目である。
理由はどうあれ、トーンダウンしたのは事実。この点をどう捉えるかで、今後の地方イベント――
百都市構想も変わってくるかもしれない。
そういう意味では、秋の福岡が大きな意味を持ちそうである。
乱暴にまとめると、そんな会話だった。

4時を過ぎると、ちらほらと撤収していくサークルさんが目に付く。
他の文学フリマだと、最後まで残るサークルが圧倒的に多いイメージだが、
早期撤収組の比率が今回は多い印象を覚えた。
隣の市川さんの言葉を借りるなら、「ここからが本番」です。
まあ、往生際が悪いだけですけどね……。

イベント終了。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
そして、お立ち寄り頂いた皆様、ありがとうございました。
今回は、「半分のトランプ」と「死体、」が売り上げ同数で一位。
二位は、新刊「天ヶ瀬結の事件簿」でした。
少しでも、楽しんで頂ければと願います。

打ち上げは、パスさせていただきました。
他サークルさんとの交流は魅力的でしたが、
連れがいる時は公式打ち上げなどは不参加にしようと思ってます。
自分だけ楽しんで、手伝ってくれた相手に申し訳ない気がするので。
というわけで、会場を後にしました。

そして、長くなってきたので、後篇につづく。
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