妄言録
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乃木口正

Author:乃木口正
『妄人社』というサークルで、
小説を書いている乃木口正のブログ。

日々のあれこれ、創作のあれこれについて、
思ったり思わなかったりしたことを書いてきます。



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『青臭い』
夏コミに当選した人は、おそらくこれから修羅場に入っていく時期なのでしょう。
しかし、落選した私は所在無く、無為な時間を過ごしてます。

で、その時間を利用し、録画していた今期の番組を少しずつ視聴。
一話切りの作品なんかもありましたが、「これは見よう。」と思える番組もありました。

そして、自分の好みが改めて『青臭い』作品なんだと気が付かされた。
(『青春』というとなんだか綺麗過ぎるので、『青臭い』という表現を使います。)

これは果たして私が青春を謳歌できなかった人間だからなのか、
それとも、読書遍歴から生み出された琴線なのか、どちらなのだろうか?

この好みは、創作にも関係してきます。
私が書いてきたものも結局『青臭い』ものばかりだし、構想中のいくつかの話も、
やはり『青臭い』。

どうした理由でそうなったかはわからないが、私にとってそれは主題なのでしょう。

青臭さは今後、大樹に育つのか、ただ枯れていくのか、それは分からない。
ただ、自分の手元にあるそれらにはゆっくりと水を与えていこうと思う。
そして、他所の青葉もそっと観察をしていきたい。

追伸…新本格第2ステージ、第3ステージともに直木賞取れませんでしたね。残念。

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ようやく、
前々から書きたいと思っていたのだが、中々上手く書けず、断念していたものがある。
読んだ同人作品への感想だ。

どうにも文章が上から目線になっているような気がして、何度も書いては消し、書いては消しを繰り返していた。
しかし、いい加減踏ん切りをつけなければいくら経っても前には進めない。
なので、多少物言いがアレでも、突き進むことにした。

第一回目は三日月理音さんの『猟犬の残効』(発行…HONKY‐TONK)。
この本は確か、今年の3月に行われた『本の杜』で委託販売されていたのを手に取ったものです。

所謂ハードボイルド。
しかし、主人公の闘い続ける姿はハードボイルドではなく、むしろ「ウェット」。
では、何が「ハードボイルド=非情」なのかと言えば、それはこの作品の中の社会だ。
ネタばらしとなるので多くは記さないが、物語はある街で起きた神隠しからはじまる。
そして、事件は大きく膨れ、うねり、巨大なものになっていく。それは一個人では太刀打ちできない強大なものに。

人と人を繋ぐ線の延長上に社会が存在する。
それは目を凝らさなければ見ることのできないほど遠い位置かもしれない。
しかし、それでもそれは間違いなく私たちの延長線上にある。
だから、私たちは目を見開き、耳を欹て、社会の変化を意識しておかなければならない。
気が付いた時に非情な社会に変異していようにするためにも。

2014年7月現在、私はそのようにこの作品を読んだ。







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